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□行動<言葉?
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〜名前Side〜
廊下が無駄に長く感じる。
気分の問題なんだけど、移動教室は移動が長い上に嫌いな教科ばかりだから、どうしても足取りが重くなってしまう。
ああ、今すぐこの理科の教科書とノートを捨ててどこかへ消えてしまいたい。
そしたらあの人は私の事、探してくれるかな?
あ、水色の少しうねった髪の毛を1つ縛りにしてるあの後ろ姿は!
「風丸センパ〜イ!」
私が大声で呼ぶと風丸先輩は振り返った。
「何だ、苗字か。どうした?」
先輩笑った!
私なんかの為に笑ってくれたよ〜ぉ(TvT)
間近で見ると、やっぱり綺麗な顔をしてるって事実が確認できる。
まつげ長いなぁ。
「別に用はないですよっ。先輩も移動教室ですか?」
「ああ。次の時間、家庭科の調理実習なんだ。」
「何作るんですか?」
「何だっけ…」
そう言って考え込む風丸先輩も素敵。
「円堂、何だっけ?」
風丸先輩は円堂先輩に話を振った。
「風丸が忘れるなんて珍しいな。確かナポリタンだったと思うぜ。」
え!
私、風丸先輩の珍しい所見れちゃったの!?
やった!
超ラッキー☆
今日の占い1位だったんじゃない!?
「そうなんですか!私、風丸先輩のナポリタン食べてみたいです!」
「えっ、そんな事言われても…」
風丸先輩は困った顔をするけどそんなの逆効果。
かっこいいなぁ!
「味見だけでいいですから!」
「そんなに言うんなら…。じゃあ、授業終わったら丁度昼休みだし家庭科室来いよ。」
「はい!楽しみだなぁ。」
「いや、期待しない方が良いよ…」
風丸先輩はそう言ったけど、しょうがないんだよね。
別にまずくたって私は風丸先輩が作ってくれた物なら何でもOKなんだから!!
それこそポイ○ンクッキングだっていけるね。
私、愛の為に死にます(笑)