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□嫌いにならない涙
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〜名前Side〜



「もっと強くなってから来るんだな。」



俺はそう吐き捨てて歩き出した。



ガンッ



喧嘩慣れしているせいか、何が起きたのか俺の脳は瞬時に判断した。


  何かの金属で頭を思いっきり殴られたらしい。



「抜かったな!!いつものお前なら俺たちが起き上がれないくらいボコすクセに、今日は倒れただけで勝ったと思い込んだ!だからこうなった!!噂通りスキだらけだったな!!」


「…ぅ…るせ……」


「ああ゛!?何て言ってんのか聞こえねぇなあ!!はっはっはっ!!マジざまぁねぇ!!」



だんだん視界が白く濁っていく。
薄れゆく意識の中で俺は守の事を思い出した。



「ま…も……る……」



ああ、もうダメだ。
我慢の限界だ。
頭が痛い。
目を開けてらんない。


俺は襲ってくる眠気に身を任せ、闇に意識を沈めた。




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