戦国BASARA

□第3開
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第3開 お米炊くのも大事な調理実習




「これがコンロで、こっちがレンジで―」




1つ1つ佐助に台所用品と扱いを教えていく。だって佐助器用だし、要領いいし、


きっと良いおさんどさんになってくれると思う。



実際、真剣に聞きながら覚えようとしてくれてるし、宿代に家事をしてもらえると助かる。



「ねー、名無しさんちゃん。この大きい箱はー?氷室みたいなヤツ?冷んやりするねー」

「え、それは冷蔵庫だよ。てか氷室って…あれ甲斐には山あるっけ?」



旦那のおやつ冷やすのに越後まで凍り取りに行かされるんだーと言った時の佐助は遠い目をしていました。あれ、作文?





と、いろいろと説明をし終えて、私は作業戻るからー、と机の前へ。



やりかけだった私の絵と向き合って小1時間。






「で、でき…「名無しさんちゃーーん!!!!」グハッ」


完成品をかざしていた私の頭に佐助突撃。


うん、身長差により、立ってるのと座ってるのにより、首がグキッって言ったね!グキッて!



「何なの!佐助!…って、ちょ、なんかコゲ臭いんですけどォォオ!?」


「“こんろ”を使ってたらコゲたー!」


「えええええ」



騒いでセンサーが鳴ったらたまったもんじゃない。


ここはマンションなのだ。ご近所さん大事。


台所まで急いで行くと、燃えてるわけでもないし、煙も少量。なのにコゲ臭い。




「…何したの?」


「いや、ご飯を炊こうと思ったんだけど、土鍋もお釜も無かったから、それっぽい鍋で、炊いたらコゲた」



ホラ、と見せてきた鍋は、圧力鍋。






あぁ、機械だけじゃなくて、鍋にフライパン、


いやまず炊飯器から教えるべきか、と私は思った。





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