戦国BASARA
□第8開
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遊んでもらえると思った2匹は佐助の背中と腹にタックルをかました。
あれは痛い。
だがしかし、ざまぁ、だな。
さすがに脳みそ揺らされたらイラッとするわ。
愚痴はスルーで聞くつもりだ。
だけど、そんな気も、勉強する気も失せたので、キッチンに行こうと机から離れた。
「お腹すいたの?なら、何か作るから、何がいい?」
タックルされたお腹をさすりながら後ろから佐助がついてきた。
あのタックルをくらっておいてよく立てるな…。
鍛え方が違うのか。特に腹筋。
「で、リクエストは?」
「シチュー。」
「了解。白い方が良いんだよね?」
「うん」
ポフリと優しく後頭部を撫でた佐助を見送って、
今、彼が横文字を何気なく使ったことに気づいた。
普通すぎて、忘れてしまっていた。
いくら佐助がこちら側の存在になりつつあると言っても、完全ではないのだ。
湧いた不安は急激に私の心を覆って焦らせる。
彼に、聞かなくてはいけないことがある。
歴史の話でも、愚痴の話でもない。
いつ、帰ってしまうのか、ということを。
そしてそれは、聞いてはいけない事、だったのかもしれない。
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