涙恋ーRUIRENー

□ゴリラとポニーと時々姉弟
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『ん……ぃっ…』


「あら、起きた?」


ガバッ



薄らと目を開けると視界に入って来たのは栗毛色髪の綺麗な女の人。


僕は急いで起き上がるが腹に激痛が走り、思わず傷を抑える。

この人が僕を助けてくれたのか。
感謝しないと。



「まだ動かない方がいいわ。傷が深いの。」


『僕…何日くらい寝てた?』


「そうね、三日間くらいかしら。」



女の人の言葉に顔を俯かせ、手のひらを見る。


開いたり閉じたりを繰り返しながら動く事を確かめると立ち上がる。



「た、立ち上がったらダメよ!」


『世話になった。僕の服と刀と銃は?』


「ダメ!まだ寝てないと傷が開くわよ。」



女の人の言葉を無視して部屋中を探す。

押入れを開けると、中に綺麗になった僕の服と血が少し付いた刀と拳銃があった。



今着ている服を脱ぎ捨て、自分の着物を着ると腰に刀を差し、足にホルスターを巻き拳銃をさす。



『世話になった。ありがとう。』


「ちょっと…。」



女の人に礼を言うと部屋を後にした。






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