涙恋ーRUIRENー

□万事屋さん
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『あー?あー…あー!』


「なんでィ、うるせぇな。」


『てめっ、総悟ォ!アタシのリンゴジュース、ってめ、返せ!』


「いやでさァ。それとも俺と間接キスでもしたいんですかィ?」


『んなのありえないから!リンゴジュース!』



ダダダッ!と廊下を全速力で走り、広間の襖をスパーンッと、本当にスパーンッと音を立てて開けた。

その中にはアタシが探していたリンゴジュースを寝転びながら飲んでいる総悟が居る。



ドスドスと足音をたてて近づくが総悟はリンゴジュースが入っていたパックを折りたたむとアタシの顔面に投げつけて来た。



『そ、総悟ォォオォオオ!!』


「あ、悪ィ、ゴミ箱と間違いやした。」


『…殺してやるぅう!』



アタシはリンゴジュースのパックを総悟に投げつけてから屯所を後にした。


































『と言う訳なんで総悟を殺して下さい。』


「いや、どう言う訳ですか!」



屯所を飛び出したアタシが来ていたのは【万事屋銀ちゃん】。


妙ちゃんの弟、新八君が働いて居る所謂何でも屋さんだ。


今は総悟を殺すように依頼している。



『だってあいつ、アタシのリンゴジュース飲んだのコレで二回目だよ!?あり得ない、マジあり得ない。』


「何で二回言ったんだ、この人…」


『取り敢えず!』



バンッとテーブルを叩いて立ち上がる。

そして、懐からお札が入った封筒を取り出して新八君に向かって投げつけた。



『殺しt「けぇーったぞぉ〜。」…誰だよ。』



アタシの言葉を被せて来た奴を見るため振り返る。


そこにはクルクルの銀髪に死んだ魚みたいな目をした侍が居た。





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