涙恋ーRUIRENー

□乗り込み乗船
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結局、あの後は万事屋に泊まらせてもらった。


寝ようとしても、勲の顔が頭に焼き付いて眠れない。

リビングではソファで眠る銀時の鼾と押入れで眠る神楽の寝言が響いている。



そんな中、アタシは乾いた隊服に着替え髪を結いあげる。


腰に暁丸を提げた後、綺麗に畳んだ着物をテーブルの上においた。



午前8時。
新八君が来る1時間前にアタシは万事屋を出た。



『真選組副長補佐として鬼兵隊を潰して来る。』







そんな桜が出て行った後、銀髪の侍は薄く目を開き体を起こした。

綺麗に畳まれた着物の上に置いてある封筒を手に取り中に入ってある手紙を取り出した。



「…………馬鹿だろ、あいつ。」






ー万事屋のみんなへ



昨日は色々迷惑をかけてごめんなさい。

お詫びにケーキと酢こんぶとお通ちゃんのCDを後日お礼に持って行きます。



それと、最後に依頼お願いしたいと思います。
報酬金はアタシの通帳から全額上げます。


なので…なのでどうか…
アタシの真選組を仲間を家族を…
ずっと守ってください。


アタシが居なくなったら真選組を守る人がいなくなっちゃうからね。


よろしくお願いします。



桜より






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