星空劇場版ー白と黒のコントラストー

□Prologue
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イギリス、スコットランドのとある森の奥へ進めばそれはそれは奇妙な古城がある。


そこには何と…







「幽霊(ゴースト)が住んでるらしいぜ。」


『ぎゃぁぁぁぁぁあ!!』


「うわっ!急に大声出すんじゃねぇよガル!」


『だって先輩がっ!』



一般人は寝静まるだろう真夜中の2時。
黒の教団の談話室では捜索部隊である男たち3人が呑気に話をしていた。

その内容はイギリスのスコットランドにあるらしい古城の話。
噂話に過ぎないそれにビビり悲鳴を上げたのは齢17歳にして捜索部隊一の賢さと俊敏さを持ち合わせた少年、ガロイスだった。


みんなからはガルと呼ばれ慕われている。


そんな彼の元に一つの影が。



「おいガル…」


『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!』


「「うわ、」」







***







『ごめんなさい!ごめんなさいィィイ!』


「いや、もう良いから室長の話を聞け!」


『すいませんん!マジすみませんんん!』


「元気だね、ガル君は。」



ペコペコと頭を下げる少年を飽きれたように見て笑ったのは黒の教団が室長様、コムイ・リー。

片手にコーヒー、片手に書類を持った彼の目は寝不足なのか真っ赤に充血しており隈がすごい事になっている。



『マジすいません、リーバー班長を思わず殴りそうになっちゃって…あそこに神田先輩がいなかったら俺、俺…












死んで詫びますぅぅぅう!!』


「落ち着け馬鹿!」


『あいたっ!』


深夜テンション恐ろしや、誰かが呟いた。


現在司令室にはエクソシスト2人、神田ユウ、リナリー・リーに捜索部隊1人、ガルが呼び出されていた。

任務のためだ。

即急に向かって貰いたい任務、なので早く説明をしたいが混乱して暴走を始めてしまったガルの所為でそれも難しくなった。



『グスンッ…』


「やっと落ち着いたね。」



大きなタンコブを頭につけ、ソファの上で正座をするガルを見てからやっとか、とコムイは口を開く。




「君たち3人にはイギリスのスコットランドに行ってもらうよ。」


『え″っ…』




その言葉はヘタレな捜索部隊ガルをビビらすには充分な言葉だった。







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