ムゴンノ カンジョウ

□【4】後ロ向キ反転、視界辿ッテ
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自由を








自由を










自由。





追い求めて羽ばたかせた

それは

翼なんかじゃなくて


ただの

厚紙だった。






産まれて初めて浴びた雨に

とうとう阻まれて気付く。




矢の、


雨。




知らないことが
まだまだまだ、
そこらじゅうに隠れているってのに



細工して派手になった
それでも厚紙の翼を




加速に燃え尽きる




標高、














すべて賭けてたんなら
まだよかった。

目覚めてから、
眼鏡を掛けて夢に潜ろうとしたって


忘れかけの世界は





















迷い猫は
尻尾踏まれるのを
待つばかり。


途方に暮れて
眠って、
何もなかった今日をすんなりと忘れる。








自由。







空に噛み付くこと覚えても

一人遊び。





自由、

小さな鞄の中に詰まる分だけ持ち運んで。



堂々巡り











狭い部屋さ。






壁に

潰されないようにしとこうか。






扉の手前なら。
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