ムゴンノ カンジョウ
□【4】後ロ向キ反転、視界辿ッテ
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最後までに。
七変化繰り返す
カラフル斑点
それら幾度も
握っては離して
落ちて粉砕
ガラス細工の錯覚。
再生しようと繰り返して
遺失物は異質物へ。
尖ってく言葉も日に当たれば陰すら残すことなく消滅しちゃって
結局、
何もしてこなかったことにそこでやっと気付く。
手持ちぶさたになってからじゃなきゃ気づけないんだね、きっと。
まぁ
それでもいいんだ。
まだ先は長いっぽいからね。
大広間にて砕かれし
太陽の化石、その欠片。
抱えきれるほど小さくはなく
人の手で砕けるほどまた脆くもない。
そんなのが
理想郷に成り損ねた幾つもの夢で。
輪郭を映やした瞬間、空気に染色されてんの。
姿見に映るような安っぽいソレじゃ
いつか目の前で消えてくさ。
陥らないよう。
深みの罠に。