小話∀
□ずっと
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「なァ銀時ィ」
「んー?」
「俺のこと、好きか?」
事情後布団の中で余韻に浸っていると、ふいに高杉が言った。
「好きだよ。どしたの急に?」
「うん。」
俺の腕の中にいて、俯いているから表情はわからない。
ただ、声が、とても弱々しく聞こえた。
「銀時、」
「ん?」
小さく、消え入ってしまいそうな声で呟いた。
「ずっと、一緒にいてぇ…」
まるで、そう、叶わない願いを願うかのような…
消えてしまうのではないかと不安になって、抱きしめる腕に力を入れる。
「いたいじゃないよ、ずっと一緒にいるんだよ」
腕の中で、高杉は静かに泣いた。
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