小話∀

□ずっと
1ページ/1ページ




「なァ銀時ィ」

「んー?」

「俺のこと、好きか?」


事情後布団の中で余韻に浸っていると、ふいに高杉が言った。


「好きだよ。どしたの急に?」

「うん。」


俺の腕の中にいて、俯いているから表情はわからない。

ただ、声が、とても弱々しく聞こえた。


「銀時、」

「ん?」


小さく、消え入ってしまいそうな声で呟いた。




「ずっと、一緒にいてぇ…」




まるで、そう、叶わない願いを願うかのような…

消えてしまうのではないかと不安になって、抱きしめる腕に力を入れる。




「いたいじゃないよ、ずっと一緒にいるんだよ」




腕の中で、高杉は静かに泣いた。





.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ