小話∀

□どうしても
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ちょっと下品






「晋ちゃん」


「何だ」


「ヤりたい」


「ふーん」


「…や、ふーんて」


「俺はヤりたくねぇ」


「ええー、なんでー?」


「今そういう気分じゃねぇ」


「いいじゃん」


「よくねぇよ」


「俺はそういう気分なの」


「俺は気分じゃねぇんだよ」


「やだやだヤろうよー」


「んなヤりたいんなら遊郭でも行ってくりゃあいいじゃねぇか」


「俺は晋ちゃんとヤりたいの」


「俺はヤんねぇからな」


「もうー…なんで晋ちゃんそんな嫌がんの?…は、もしかして今生理?」


「殺すぞ」


「いたいた、痛いって!髪引っ張んのやめて!」


「引っ張ってるといい感じに真っ直ぐになってるぞ」


「そんなんで真っ直ぐになっても嬉しくねぇよ。てかマジやめて!禿げる!」


「それもいいんじゃねぇかァ?」


「よくねぇよ!お前彼氏禿げててもいいのかよ!?」


「そん時は別れるから問題ねぇ」


「何それ悲しいんだけど!マジ、ちょっ…髪離して下さいすいませんでした許して」


「……ほら」


「あれ、意外とすんなり」


「お前の阿呆ヅラが見れたからな。いいツラしてたぜェ?」


「何そのS発言。ベッドではMのくせに」


「誰がMだよ」


「お前だよ」


「Mじゃねぇよ」


「Mだよ」


「Mじゃねぇよ」


「嘘つくなよビッチが」


「ちょ、おい、何す…ぁ」


「こんなんされて感じるなんてMしかいねーよ、コレがいいのか?あ?」


「感じてねぇよっ…っておいっ」


「何だよ」


「どさくさに紛れてヤろうとしてんじゃねぇよ」


「あ、バレた?」





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