小話∀

□治療法
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「ゴホ、ゴホ」


「晋ちゃん風邪引いた?」


「ああ。かもしれねぇ」


「じゃあ、キスしよう」


「何がじゃあなんだよ。意味わかんねぇ」


「あれ、晋ちゃん知らないの?キスすると風邪治るんだぜ?」


「んなわけあるか。」


「なら試してみようぜ。ほんとかどうか」


「はあ?」


「んじゃ行きまーす」


「ちょっ…、ん、んーっ!」









【翌日】



「どう晋ちゃん風邪の具合は」


「…治った」


「うそ、マジで?」


「てめぇが治るっつったんだろうが。…まさか適当に言ったんじゃねぇよなァ?」


「ま、まさか!そんなわけねぇって。うん。銀さんはわかってたよ」


「怪しすぎる弁解だな。」


「え?ナニガ?ドコモ怪シクナンテナイヨ?」


「何で片言なんだよ。」


「いや、気分?」


「俺に聞くな。」


「じゃあ気分。」


「じゃあって今決めたのまるわかりだろてめェ。喧嘩売ってんのか。」


「やだー暴力反対。」


「きもい。」


「今なんか言った?」


「何も」


「俺なんか聞こえたんだけど」

「…まあ、偶然とは言えこれで治療法は見つかったってわけだ」


「ああ、うん?無視?」





......






万「これはこれは白夜叉ではないか」


銀「グラサンヘッドフォンの兄ちゃんじゃねぇの。何、なんか用?」


万「せっかくだから報告してやろうと思ったのでな」


銀「何ー?なんも心当たりないんだけど」


万「この前拙者風邪を引いたんでござるが」


銀「あっそーお気の毒に」


万「晋助が俺が治してやると言い出して」


銀「言い出して…?」


万「拙者にキスしてくれたんでござるよ」


銀「な…!」


万「今度引いたらまた治してくれると約束いたした」


銀「はあ!?」


万「また風邪引きたいでござるなー」


銀「晋ちゃああああん!」









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