笑う日常空間

□ラブコメっていうより事故って言うんだよ、ソレ。
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「新入生の皆さんはこれから我が校で勤勉に励み……」








…話超長ぇ。アレか、校長になるには話が長い+髪がちょっと寂しいが絶対条件なんですねハイ分かります。



しかし渚とクラス違うとはな…そりゃ120人4クラスもあったら違うだろうけど…ちょっと可能性に賭けただけだよ寂しくなんかないもん!……ぐすん。



あたしは2組で渚は3組。まあお隣さんだしいつでも遊びに行けるよね、行くからね!って言ったら来んなって言われた…ぐすん2回目。






「新入生退場〜!」





お、やっとか。さっき呼名で自分が呼ばれたら返事してそのまま立ってなきゃなんなかったからめっさ足痛い。ちくしょー、良いな4組。すぐ座れるし………あ、1組の1番の人足ガクガクいってる……哀れ少年!←









そうして何事も無く教室に戻り簡易HRをした。どうやら自己紹介云々は明日やるらしい。HRも終わったし、とりあえず隣の席のコにでも話しかけてみようかな……。


『えっと、これからよろしくね。』


とりあえず笑顔で平凡に挨拶してみた。…顔ひきつったヤバい笑えない←




「おー、よろしく!名前は?」



『白崎流乃だよ』


「流乃ね!ウチ相模眞子、よろしくー。」


眞子ちゃんか、美人さんで姉御キャラっぽいな。同級生というより先輩と言われた方が納得できる気がする。後輩から慕われるタイプだ絶対。サバサバしてるところが何となく渚に似てる気がする…

まずお友達1人GET!



それからメアド交換してさよならした後、3組の方を見に行った。HRが終わりかけていたけど…廊下は人通りが多いし今日は生徒の親もいるからごった返し状態だ。…昇降口で待ってよーっと。








「あ、」


『ん?』



靴を履き替えていると隣で同じ事をしている男の子と目が合った。2組の下駄箱にいるんだからこの人も2組だよね、同じクラスの人か…。



「えっと、2組だよね?俺桐沢俊樹。よろしくねー!」



…ん?何故か自己紹介されたんだけど、ニコニコーっと。…アレか、いわゆる草食系男子っていうやつか?中学の時そんな話を聞いた(無理矢理聞かされた)気がする。…成る程、こういう人の事を言うのか…←


『白崎流乃です、よろしくね』


自己紹介されたしスルーする訳にもいかないのでとりあえず名乗ってみた、敬語で。…我ながら男の子相手に色気もへったくれもない自己紹介である。別に良いけどね、かわいこぶるのは好きじゃないから。



「流乃ちゃんね、明日からよろしく!んじゃバイバイ!」



爽やかスマイル(キラキラ〜効果音付き)と共に桐沢くんは嵐のように友達らしき集団の所に駆けていった。うわ、あああ足めっちゃ速ぇ!一体何者なんだ彼は!?←






…さてさて桐沢くんとやら、かなりのイケメンだったと思われます。モテそうだしね、彼女いるよね。…リア充みんな爆発しろ←










それからすぐ渚が来て、帰り道お互いの話をしながら帰った。どうやら渚はHRの後お兄さんと話……話?をしていたらしい。渚のお兄さんはこの学校の生徒会長さんで、入学式で壇上に立って話をしてた。ナギちゃんも美人だがお兄さんもクールなイケメンさんだ。しかしこの2人、何故か非常に仲がよろしくない。目が合うと所構わず睨み合いを始めます。……家ではどーしてんだろうね。







「それで、あんたは何か無かったの?こう…運命的に?」



『運命的の定義がわかんねー…隣の席のコとメアド交換して、下駄箱でクラスメイトと目が合ったからちょっと自己紹介したくらい』




「うっわ普通やし。アンタのことだからてっきり廊下で誰かにぶつかって〜、って感じな展開を期待してたのにつまんない」



『そんな食パンくわえて走ったら曲がり角でみたいなラブコメマジで現実にあるわけねーだろ。てか何あたしが誰かにぶつかるの前提の話?前方不注意で事故れと?』



「いつどこでも何があってもすっ転んでるじゃん」


『………ソレは運命のイタズラだよ多分』










日常は常に必然と












(何だ、俊樹?機嫌良いな)(…あのね、俺一目惚れしたかもしんない)(…………は?)



End

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