笑う日常空間
□簡単に変えられるものなら苦労はしないさ!
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―2日目、昇降口―
「おはよっ流乃ちゃん♪」
『桐沢くん、おはよう』
また靴箱で桐沢くんに会った。朝早くだってのに爽やかスマイル絶好調だ。うん、今日もイケメンだね☆←
…しかし物忘れのヒドイあたしが人(しかも男)の名前を記憶していたとは奇跡的!←
…下の名前は何だっけね?←
必死に脳細胞を総動員させてると桐沢くんは少し困った顔をしていた。どうしたんだろ。
「うーん…俺名字で呼ばれるの慣れないんだよね。俊樹って呼んで!」
そーだ俊樹だった!←
しかし名字で呼ばれ慣れないって……あ、でも男子ってみんな名前で呼んでるからな。本人がそうして欲しいって言うんだから仕方ない。
『…んじゃあ俊樹くん?』
呼んでみたら俊樹くんが固まった。何だ何だ、またあたしってば変なことを言ってしまったのだろうか。昔から周りに「鈍感」って言われてるから…知らないうちに何か気にさわる事を言ってしまったのかもしれない。
『…あの俊樹k「ふぁっ!?…あっ、ゴメンね!ちょっと意識が…」……いやホントに大丈夫なの』
…名前呼ばれると意識飛ぶ体質とか?←
「…よくこうなるから大丈夫だよ!それより早く教室行こう?」
よくこうなるんだ……ってそれホントに病気じゃね?マジで保健室に連れていこうか迷ったけど大丈夫の一点張りだから教室行くことにした。
…ちなみに早起きの渚には置いていかれた次第である。
(…嬉しすぎて意識飛ぶとか俺って…)(ホントに保健室連れていかなくて良かったんかな…)(絶対変に思われたよね、わーどうしよー泣)(横断歩道の真ん中とかでなったらどうすんの)