波瀾万丈

□満目蕭条
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この世界に来てしまった時はあまり現実味がなかった。
階段から落ちたショック状態か、ぶっちゃけ夢だろ、とまで思っていた。
だから、顔と態度がミスマッチな店長(無愛想で強面なのにめちゃくちゃ親切!)に拾われてから開き直るまで、普通に生活できるまで―――それほどスムーズってわけじゃなかった。



何が原因だったんだろうか、とか、
どうなってんだ、とか、
ありえねーよな、とか
一生この世界なのかな、




とまで考えては鬱って(ぶっちゃけ今でも鬱になるし目の前が暗くなる)どんどんと気分が落ち込んでいってしまうのが分かるから、一度開き直って考えるのをやめてみた。




だって、
どんなに泣いても叫んでも、駄々をこねても落ち込んでも、この世界は変わらずに回り続けた。
俺が突然現れても何も変わらない世界。
ならば、と奮起して3年間過ごしてきた世界。





ワンピースという漫画だった世界。






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