メイン長編
□act.7
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のらりくらり過ごしていたら、あっという間に金曜日になった。
放課後に光のとこまで行かなきゃならないから、面倒くさい。
また変なことされたら堪ったもんじゃない。
俺は女の子の胸が好きだというのに。
そして今は2時限目の終わり。
因みに陽は部活の何かでいない。
「千暁、生きてるか?」
「…なんとか」
「目が死んでんぞ」
「昨日あまり寝れなかったんだ」
「だから添い寝してやるって」
「うるせー」
枕が変わると眠れないとかよく言うけど、
そんなんじゃない。
ゲームしてたんだ。
我ながら馬鹿だと思う。
「寝坊しなくて良かったよ」
「俺が毎朝起こしてやるよ」
「…この前は起こしてくれなかったじゃん」
「拗ねてんの?」
「違うし」
真澄が笑って俺の髪をぐしゃぐしゃしてくる。
たまにセクハラしたりするときもあれば、こうやっていきなり普通の友達みたいに接してくるときもある。
分からんぞ、真澄が。
それにしても、この前寝坊したときは真澄がメール入れといてくれていたけど、俺がメールくらいで起きるわけないからね。
そんな些細な音で起きれたら苦労しないからね。
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