Clap logs
□log*1
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「あららら…こんなとこで寝ちゃあ、風邪ひくよ?」
クザンは、庭の木陰で眠る彼女に話しかけた。
すやすやと気持ちよさそうに寝る彼女が、起きる気配はない。
「……」
クザンはふと何を思ったか、体をかがめると
眠る彼女の額にキスを落とした。
そっと、触れるか触れないかくらいの、優しいキス。
一瞬彼女は身じろぎしたが、起きることはなかった。
「……俺と出会ってくれて、ありがとね」
ひとりごちて、クザンは彼女の隣に寝転がる。
クザンがすやすやと寝息をたてはじめるまで、
あっという間だった。
クザンを探しに来たボルサリーノは、
アイマスクもつけずに眠るクザンと彼女を見て
口角を吊りあげた。
そして、今日だけ見逃してやるかのォ、とつぶやいて
その場を離れた。
陽は落ちる、落ちる。