Clap logs

□log*1
1ページ/1ページ




「あららら…こんなとこで寝ちゃあ、風邪ひくよ?」

クザンは、庭の木陰で眠る彼女に話しかけた。

すやすやと気持ちよさそうに寝る彼女が、起きる気配はない。

「……」

クザンはふと何を思ったか、体をかがめると
眠る彼女の額にキスを落とした。

そっと、触れるか触れないかくらいの、優しいキス。

一瞬彼女は身じろぎしたが、起きることはなかった。

「……俺と出会ってくれて、ありがとね」

ひとりごちて、クザンは彼女の隣に寝転がる。
クザンがすやすやと寝息をたてはじめるまで、
あっという間だった。






クザンを探しに来たボルサリーノは、
アイマスクもつけずに眠るクザンと彼女を見て
口角を吊りあげた。
そして、今日だけ見逃してやるかのォ、とつぶやいて
その場を離れた。


陽は落ちる、落ちる。



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ