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□愛しのパンケーキ
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ものっすごい声が聞こえた。
原因は僕の部屋のまん前のバカ住人。




『おいコラァ!!もやしぃぃ!!』





勢いよく入ってきたバカ住人。



「アレンですよこの豚。」



『狽ヤっ!お前言って良いことと悪いことが……って違うっお前あたしのパンケーキ食っただろ!!』


「パンケーキ?」



『そうだよ「チョコバナナキャラメルソースクリームデラックスパンケーキ」だよ!
食おうと思って冷蔵庫開けたらないんだよっ』



「知りませんよそんなミスマッチなパンケーキ。
てか今から食べる気だったんですか?…あぁだからそんな豚体型になったんですね。」



『よしっ表へ出ろ。』



「嫌です。寒いです。」



『冷静に答えてんじゃねーよ!
てゆーかパンケーキ、知らない訳無いだろお前位しか盗み食いしないだろ!!』



「うわっ最低、人を疑うとか終わってますね。」



『お前の人生が終われ。』



「消えろ。」



『あぁ痛い。あたしの心はこの似非紳士に微塵に砕かれました。』



「お前の存在のが痛いですよ。笑い者ですよ全く、早く地球から引っ越したらどうです?」



『よしっその白髪全部抜き取ってやる。』



「ぐーぐー」



『えっ何それ?寝たふり?下手すぎて笑えないよ。』



「別にウケ狙ってませんよ貧乳風情が。」



『はっ貧乳バカにすんなよ。世の中には貧乳フェチという素晴らしい方々が沢山いるんだよ!』



「ソレハヨカッタデスネ。」



『くそがあぁぁぁあ!!』


「うるさいですねさっきから猿ですか?猿山でエサ横取りされて飢えててください。」



『猿!?こいつ女の子に猿っていいましたよー!!サイテーカスー』



「ブスーデブー」



『おぉこんな所に魔王が!魂を救済しなくては。』



「……」



『えっツッコミ無し??あたしスベってんじゃん。』



「一生スベって、派手にこけて頭打って死ね。」



『お前明日から背後に注意しろよ。全力で呪って車で突っ込んでやる。』


「運転手もろとも葬ってやります。」



『………』



「………」


疲れた。
こんな単細胞幼児体型猿と話してたら朝が来てしまう。



さっ寝よ寝よ。



はぁるもパンケーキの事忘れてるだろうし。


あっでも1つ訂正…



「はぁる」



『何?』



「そのパンケーキ『チョコバナナキャラメルソースクリームデラックスパンケーキ』じゃなくて『チョコバナナキャラメルソースクリームスペシャルデラックスパンケーキ』ですよ。」


ニコリと爽やかに笑って電気を消した。






(やっぱお前じゃねーか!!表出ろおぉぉ!!)
(ぐーぐー)
(てんめえぇぇえぇ!!!!)
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