テニプリ童話劇場

□シンデレラ〜氷帝編〜
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むかしむかしある所に、優恵という名前の、それはそれは可憐で心の優しい娘がおりました。

彼女は幼い頃に母親を失い、暫くは父親と二人暮らしでしたが、ある日父親は、新しいお義母さんを連れてきました。その新しいお義母さんの連れ子の二人の姉も連れてきました。

そのまま母は、とても可憐で心の優しい優恵のことを、たいそう嫌いました。

隙を狙って嫌がらせを仕掛けて来ようともしましたが、父親がいるせいで、なかなか手出しは出来ませんでした。

ですが、優恵が嫁入り出来るほどの年齢になった頃、父親は病気で亡くなってしまいました。

優恵はとても悲しみましたが、まま母と義理の姉二人は反対に喜んでいました。
優恵に嫌がらせし放題だからです。

それからというもの、優恵の生活は大きく変わりました。

服は以前と違い、ぼろを着せられました。

毎朝太陽の昇り始める前に起きなくてはならなくなり、よるも充分に眠ることができなくなりました。

その上、今までの様にベットに寝かせてもらえず、灰だらけの暖炉の中にしか寝かせてもらえませんでした。

優恵はみるみる内に灰だらけになり、意地の悪い3人からこう呼ばれるようになりました。

「シンデレラ」と・・・・。
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