Loveless

□No name
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清明が死んだ
父さんも母さんも悲しんでた
立夏も泣いてた

でも、私はなぜか涙が出なくて

清明が死んだなんて
解ってはいるけど、実感がわかなくて

清明ならどこかで生きてるって思ってしまっているのだと思う





清明、私の兄

一番の理解者

愛おしい人




清明・・・私は清明なしじゃ生きていけないんだよ?

だから早く、迎えに来て




清明















転校初日


立夏と私は学校に馴染む気なんてなくて
いつものように冷たい態度で回りに接した


それでもユイコ
以上に胸がでかい馬鹿っぽい女が絡んできたけど

私は無視を決め込んでいた




清明…、清明のいない世界はこんなにもつまらないよ










立夏と校門をでる



「やっと会えたね。立夏も名無しさんも全然会いにきてくれないから、来ちゃった」




見知らぬ男が俺たちを待っていた

誰だ、こいつ



「アンタ誰。立夏に何の用」

「あれ?もしかして清明から何も聞いてない?」



清明という単語に、立夏も名無しさんも以上に反応する



「何?清明の友達?」

「そうだよ」

「そっか、でも以外清明に大人の友達がいたなんて…」


「清明の友達なんでしょ?この後暇?俺たちと思い出つくりしよう?」



立夏は清明の友達に会えてとてもうれしいみたいだった

私もうれしい
それにこの人は何かしていそう

私が知らない清明を





なんとなくそう思った












「よし!結構取れたな!」

「これが思い出つくり?」

「そう、写真ないと忘れちゃうでしょ?」

「忘れたりしないよ…」

「いいんだ、仕方ない」



立夏は誰より忘れられることを怖がる

私は誰に忘れられてもいい
清明が覚えていてくれたら



「それよりお話しよう。立夏可愛いね」

「なっ、いきなりなんだよ」


「立夏、俺たちはこれから強い絆で結ばれなくてはならない。誰よりも強い絆で」

「絆…」

「そう、名無しさんもとっても可愛いけど、名無しさんには手を出すなって清明に前からずっと言われてたから、名無しさんには手を出さない」


「何それ!立夏には手を出すの?!」

「出さないよ、今は。こんな子供相手に起たないし」


草灯はなんだか楽しそうに話す



「立夏好きだよ」


そういい立夏にキスする


「何もしないって言った!」

「立夏になにしてるの」

「キスだけだよ、他はしない」


さも当然のことのように言う



「何もって!」

「好きだよ立夏」

「…良くそんなこと言えるな」

「言えるよ俺は言葉を操るものだから、ほら来たよ立夏」



草灯は立夏の隣に立つ



「敵だよ、立夏。俺に力を頂戴。絶対に守ってあげるから」
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