図書館戦争長編

□図書館戦争2
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部屋に帰ると、私の部屋に既に笠原、柴崎が上がりこんできた


「お疲れ、怪我大丈夫なの?」

「うん、大した事ないよ」

「良かったー」




ぎゃいぎゃい話していると携帯が鳴った
堂上教官からだ



「はい、お疲れ様です」

『あぁお疲れ、今テレビ見られるか?』

「はい」

『どこでもいいから、民放のニュース見とけ』

「笠原も一緒に見た方がいいですか?」

『一緒に居るのか?』

「はい」

『一緒に見とけ、じゃあ」

「はい」



笠原と柴崎がこちらを向く


「今の堂上教官?」

「うん、民放のニュース見とけって」

「なんだー、私にかけてくれればいいのにー」

「一緒にいるとは思わなかったんじゃない?私今帰ってきたばっかりだし」

「それもそうねー。ん?今まで堂上教官と一緒だったの?」

「うん、帰りに一緒にコンビニよって帰ってきた」



柴崎が身を乗り出して興味深々で聞いてきた


「何々、このあたしを差し置いて堂上教官と夜な夜な二人っきりで出かけてきたのかー?」


「出かけたって、コンビニに一緒に行っただけだし」


「でも、確か堂上教官の分は小牧教官が買ってたよね?」


笠原もまたいらん情報を


「じゃあ、買うものないのにわざわざあんたのために一緒に行ってくれたの?何それ!詳しく聞かせなさーーい」



もうなんだって私の話にー



「だから!遅くなっちゃったし、たまたま一緒に居たんだしついでだからってことで付いてきてくれたのよ!」


「でもまんざらじゃなさそうねー。やっぱりあんた、堂上教官のこと好きなのね〜」

「あ、やっぱり?そうだと思ってたんだよねー」


「えっ?えっ?どういうこと?!」

「なに、あんた隠してるつもりだったのー?ばればれよ」

「そんな、しかも笠原にまでばれてたなんて・・・」


かなりショックだ



「だって、堂上教官と話してるときの苗字、すっごい嬉しそうだもん」

「ねー」


「そんなに・・・」

「まあ堂上教官は気づいてないみたいだけど」


「どこがいいのよ?」


笠原は本気でわからないって顔で聞いてくる


「私、高校生の頃からこの図書館に通ってて、ある日痴漢にあって、そのとき助けてくれたのが堂上教官だったの」

「えぇぇぇ!何その少女マンガの中の出会い!!」

「図書隊に入ってからは、お互い私情を仕事に持ち込むタイプじゃないから前に比べたら話す回数とか減ったけど、たまに優しくしてくれるとことか、ちゃんと見ててくれてるところとか、素敵だなーって」




照れくさいのでそっぽ向きながら話す




「かわいいー!もう乙女が!乙女がここに!」

「うがー!堂上教官にはもったいない!」






きゃっきゃと盛り上がる




「そういえば笠原、あんたなんか聞いて欲しいんじゃなかった」


「あっ、忘れてたー!」




そして申し訳程度に手塚から告白された話をきいた
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