***黒曜中にて***





「ねぇねぇ六道君」

「クフフ。何ですか？」



あたしは、以前から疑問に思っていた事を彼に訊いてみた。



「何で六道君ってさぁ、敬語なの」

「何故そんな事を訊くんです？」

「だってあたし達タメじゃん。
それに敬語使われると、なんか距離感じる」

「クフフ。そんなに僕の事が好きなんですか？」

「あ、ついでにその変な妄想と笑い方も直して下さい」

「じゃあまずあなたから直して下さい」

「はぁ？」

「『六道君』って何か距離感じますよ。距離を縮めたいならまずあなたから歩み寄るべきじゃないですか？」

「はぁ……んじゃ骸」

「何ですか？」

「イヤ別に呼んだワケじゃあ……まぁいいや。とりあえず今度は骸が敬語直す番だよ」

「わーってるって♪」

「……………………」

「ところでさ、距離もかなり縮まった事だしオレ達付き合わね？」

「……………………やっぱりいつもの六道君のままでいいや……………………」

「骸って呼んで下さい。そうじゃないと付き合ってる感じしません」

「もうワガママ言わないからその変な妄想だけは直して下さい…」





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