GURAU(グラウ)
□1 俺は男です!
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「なんで、こうなるのでしょう。」
溜息吐く俺の前には男が3人構える。
この数時間前の夕方
俺はよく使う武器店で武器となるカードの調達と手入れして貰った剣の受け取りに来た。
金色セミロングの髪を黒革の紐でポニーテールに結い上げてあり、眼は茶色。
背は低い。
成人(18歳)をこないだ迎えたのに伸びない。
同い年の女より少し低い。
服はズボンにブラウスと普通に男が着そうな格好なのに……
「ルキ嬢!どうだい?」
舌打ちをする俺に武器店のマスターはニッと笑う
「俺は男です!」
「知ってるさ。」
「なら、女性を思わせるような呼び方は止めて下さい!」
「仕方無いじゃないか。そんな顔なんだから!」
武器店のマスターが言うのは分かる
母の顔に似すぎたのか、女性によく間違われる中性的な顔
髪も長いから余計にそう見えるらしい
(ムカつきます。)
しかし、しょうがないとしか言えないのが現実
自らの武器を見る。
頭はそんな悪くない俺は魔術が得意
なので、母がやっていたというカードが俺の武器となる。
剣は腰に装備する近接用なのだ。