GURAU(グラウ)
□2 重要参考人
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「ルキ・ナア。職業はフリーの魔術師。年齢18の成人です。」
18の部分を大きめな声で名を名乗り、銀髪男を軽く睨むと…
銀髪男は目を見開き驚いた様子でいるが、いきなり笑い出す。
「いやいや。ごめんごめん。ルキ君だったかな?成人してたとは…」
また大笑いする銀髪男
そんな様子に俺はポカーンとしていたが、黒髪男の咳払いで我に返る。
「リーダー…」
「おぉ、悪い悪い。ビックリしてな。」
ビックリしたのはこちらです。
いきなり笑い出すから何事かと思う。…と俺が考えてると…
笑いを止めたリーダーと呼ばれた銀髪男
こちらを見る眼が変わった。
その緑色の眼に俺は一瞬息が止まる。
「若僧が何してたんだ?あんな時間にあんな場所で…」
先程の笑みは無く真剣な問い
リーダーという男が言ってるのは俺が捕まる前にいた場所の事だろう。
俺は一呼吸入れて…