なんでやねん!

□Let's play card game !
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「何これ?」

目の前には男の子ならおそらく一度はやったことがあるであろうカードゲームによく似た物が置いてあった。

「見て分からんのか?遊戯女王だ。」

―はい?

遊戯女王?遊○王なら知ってるけど?

そんなパクりすれすれの物を我等が部長、織田美菜子は自信満々に突き出している。

「わぁ♪面白そう☆」

「やるからには勝つ!」

「勝つのは私よ。」

順に憂輝、紫、冷華である。まぁつまり俺以外ノリノリ。

「よし、ルールを説明する!」

どうやら本格的にやるらしい。

「―全員デッキとディスクは装備したか?」

デッキはまぁ言うまでもないとして、ディスクというのはモンスターを召喚したりする場所の道具らしい。

「まず…サバイバルだ。」

「そして…ターン何ていうまどろっこしいものは無しだ。」

はぁ!?

「なんだ騒々しい。」

いやいやまてまて、ターンが無いってカードゲーム成り立ってねーよ!

「いや、ターン無かったら色々無茶苦茶になるというか…。」

「まぁ待て、最後まで聞けばわかる。」

…最後もくそも無いだろ。

「召喚、攻撃、魔法、トラップ、全て好きに使え、このディスクには置いたカードを具現化させる魔力が込められている。因みにプレイヤーのライフポイントが切れたら負け。プレイヤーが攻撃する事も可能。一度に引けるカードは3枚、一度引いたら10秒は次のカードは引けないから注意しろ。以上だ。5分後に試合開始、それまでに準備するように。」

…もはやどこ突っ込んだらいいんだ?

けっこうしっかり決まってたよ、うん。

でもそれカードゲームってよりアクションゲームじゃない?

とはいえみんなノリノリの現状…ええぃ、アウェイはこっちか!

かくしてもはやカードゲームと呼べるか分からんゲームが始まった。
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