立海大家族

□魔王の撹乱
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“風邪って人にうつすと早く治るんだよ”

昔母さんに言われたんじゃっけ。
あれ?兄ちゃんじゃっけ。わからんのぅ。頭痛いし。咳出るし。死にたい。

「雅治ー。熱計りなさい」
「なんでじゃ」
「温度によって病院行くからね」
「嫌じゃ。動きとうない」
「えー。お母さん泣くよ?」
「泣いとればよか」

ピピピピピ ピピピピピ

「見せて」
「嫌じゃ」
「見せる…よね?」
「はい…」
「うんいい子だね。…38度?低体温の雅治が?さすがに階段降りれないよね…。あ、雅治。ちょっと待ってて。」
そう言うと母さんは俺を置いて出ていった。そこに…

「マサ?大丈夫ですか?」

ヒロが帰ってきた。

「大丈夫に見えるならヒロの目は節穴じゃのぅ」
「本気で大丈夫なんて思ってませんよ。決まり文句です。決まり文句」
「分かっとる」
「熱は?」
「38度ちょい」
「高いですね…あ。私は今日兄さんの部屋で寝ますから。お大事に」
そう言うとヒロは出ていった
「薄情者じゃのぅ」

「雅治。今から忍足と白石来るって。だからジャージ着替えて」
「了解」
「よかった。知り合いに医療関係者いて」
「幼なじみじゃろ」
「そうともいうね」

それから
俺は侑士さんと蔵ノ介さんのおかげで回復した。

「雅治?寒くないかな?」

あと三日三晩看病してくれた母さんのおかげ。


でもな。問題が発生したんじゃ



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