短編

□春風の贈り物
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万事屋を出た二人は、わざと人通りの少ない道を選び、手を繋いでゆっくり歩く。銀時は、口にはしないもののこの時間が好きだった。




「なぁ、銀時。さっきの言葉どういう意味だ?」




不意に土方が先程の疑問を再びぶつけてきた。銀時は昔、師に教わったことを思い出しながらゆっくりと口を開く。




「ツバメはな、人が住んでるところに巣を作るだろ?だからツバメの巣が出来ると、商家なんか特に、商売繁盛の印とか言われてんだよ。」



「へぇ〜…」




素直に感嘆している土方を横目に、銀時はさらに言葉を続ける。




「それに、ツバメの巣がある家は安全だっていう言い伝えもあるから巣立った後でも巣を残しておく家がけっこうあるみたいだな。」



「…お前けっこう物知ってるよな。」



「銀さんを舐めちゃいけませーん!」



「はいはい。」




その後も他愛ない話をしながら神楽がいるであろう公園を目指し道を歩く。



公園に着いたら何故かいる沖田と神楽がまたやりあってて戦場と化しているのを見つけるまで後数分。




春風の贈り物

(神楽ぁ〜〜、メシ食いに…っておい)
(サド!今日こそは決着つけるネ!)
(望むところでィ)
(総悟てめー勤務中に何やってんだボケ!)






end
 
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