狂桜鬼伝 参
□素直な想い
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平助「………総司はまだ知らないんだろ?」
平助の言葉に土方は頷いた。
そう、ここにいる幹部の皆の中に
沖田総司の姿だけなかった。
きっと寝込んでいるのだろう。
……………労咳…………か……
あとどのくらい、あとどのくらい……
………あいつは生きられる?
『…あとで、団子でも買って持っていくか』
陸斗「…………俺もお供致しますよ、百合様?」
私の呟きが聞こえたのだろう
陸斗はそう言い海斗も頷いていた。
『あぁ、すまない。』
土方「…………総司には俺が言う。
それまでてめぇら何も言うんじゃねぇぞ」
土方の厳しい目が幹部全員に突き刺さった。
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