狂桜鬼伝 参

□忍び寄る影
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屯所へと着くと近藤さんのこともあり
屯所内は慌ただしくなっていた。









「おっやっと帰ってきやがった。
随分と遅かったじゃねぇか。」










沖田の部屋に行くため庭を通っていると
部屋で何かを書いている土方が私に視線を送っていた。








海斗「だってよ〜
こいつが喧嘩うってくるんだぜ、土方?」








ピキッ








海斗の一言に土方の眉間が少し動いた。









土方「おい、海斗。
お前……前言ったこと忘れてねぇだろうな?」










海斗「はぁ〜…それでよ〜
買い忘れちまって……って何か言ったか、土方?」










海斗の言葉にまたピクリと反応した
土方は黙って立ち上がった。











『………海斗、健闘を祈る。』









海斗「えっ?えっ?!」









何のことか分からない海斗は
私と土方を交互に見ながら言った。
そんな海斗を後目に私はそそくさと足を進めた。
























土方「海斗ー!!!!!
俺のことは`さん`付けするんだったろうがー!!」












その後、海斗の悲鳴が聞こえたのは言うまでもない
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