狂桜鬼伝 弐
□本郷百合
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原田「おい……本郷って……」
平助「ん?佐之さん何でそこに驚くんだ?」
新八「馬鹿、お前そんなことも知らないのか!!」
新八はそう言うと平助は更に
疑問を抱いたようで首を傾げた。
『……本郷家はこの間お千が言っていた
北の九条家、西の風間家、東の雪村家、
そして……………
………南の本郷家…………』
沖田「…あはは…待ってよ、
本郷家って鬼の一族だったの?
僕らが知ってる本郷家は……」
沖田は微笑を浮かべながら言った。
『……九条家と漆家の奴隷……だろ?』
「「「!!!!!!」」」
私は視線を下に向けて静かに答えた。
平助「奴隷って………なんだよ……」
平助は大きい目を
更に大きくして言った。
『………東西南北に構える鬼の一族の中で
南の本郷家は他の家系と違う……』
土方「……違う?」
『……本郷家は人間と鬼が
共に共存する一族だったんだ。』
「「「!!!!!」」」」
私は目の前に座る土方を
見つめながら静かに答えた。