狂桜鬼伝 参
□迷い出す気持ち(ココロ)
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慶応三年 十二月十六日
油小路の変から一カ月後
藩長両番は本格的に軍備を整え
京へ軍隊を集結させていた。
新撰組は伏見奉行所で
戦闘に備えることとなった。
『………はぁ…………寒い………』
千鶴「百合ちゃん薄着だけど大丈夫?
寒くない?」
私と千鶴は縁側に座り
白い息を吐きながら話していた。
ん〜寒くないといったら嘘になるが〜
『クスッ千鶴が温めてくれるか?』
千鶴「えっなっ何言ってるの?!」
顔を赤くして私からの誘いに拒否する千鶴。
あぁ〜可愛すぎてどうしましょ?
ヒラッ
『「!!!!!!!」』
そのとき一枚の花びらが
千鶴の元に落ちてきた。
千鶴「…………どこから花びらが?」
私と千鶴は周りを見渡すと
屯所の入口にお千と君菊が立っていた。