狂桜鬼伝 参
□守りたいもの
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慶応三年 十二月二十三日
お千が来てから数日後、
私は斎藤率いる第三組隊と
一緒に巡察に出ていた。
だが組長の斎藤と私は
浪士達が頻繁に現れるという情報を
聞いて山道を歩いていた。
あとの隊員は京の町を巡察中だ。
『…………本当にこんなところに
浪士なんか出てくるのか、斎藤?』
警戒しながら私の隣を歩いている
斎藤に私は溜め息を吐きながら言った。
斎藤「山崎の情報だ。
嘘ではないだろう………」
ふぅ〜ん
山崎のことも信用してるんだな。
今更だが………新撰組って………
『…………絆がかたi!!!!!!』
斎藤「………どうした?九条?」
何かを感じ私は立ち止まった。
何かいる……………
ザッ
『「!!!!!!!」』
「ふっ………こんなとこで会うなんてな……」
突然聞こえた声に私達は後ろを振り返った。