狂桜鬼伝 参
□素直な想い
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斎藤と共に屯所に帰ったとき
近藤さんが狙撃されたと聞かされた。
島田「二条城から帰っているとき、
突如、狙撃されました。」
土方「……近藤さんはここまで
そのまま馬に乗ってきたのか?」
私と斎藤はすぐに部屋に入り
幹部が勢揃いする中静かに座った。
海斗と陸斗はすでに座っていた。
島田「……はい。
もし落馬すれば
刺客の手に落ちていたかもしれません。
……局長を守りきれず申し訳ございません!」
島田さんはそう言って
深々と頭を下げた。
土方「いや、警護は不要と近藤さんを
説得できなかった俺の手落ちだ。」
土方はそう言って眉間に皺を寄せた。
陸斗「近藤様は今どちらに?」
土方「山崎が付きっきりで治療しているが…
あの状態だと、大阪城に行く必要があるだろうな…」
土方は腕を組んでそう言った。