狂桜鬼伝 -九条家秘話-
□ココロ
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（俺たちは本郷家を殺した。）
（百合、お前中心には回ってねぇ）
ガバッ
『やめて！！！！』
頭に流れ込んでくるその言葉に
私は布団から勢いよく起き上がる。
『はぁ・・・はぁ・・・』
（お嬢様の知らないところで
二人は悪魔になっているんだよ？）
流れてくる言葉に
私は頭を押さえる。
・・・・知らない・・・
二人が悪魔になっていようが・・
なんになっていようが・・・
私には関係ない・・・・
だけど・・・・
本郷家を殺した事実・・・が・・
私には許せない・・・
『・・・許せ・・ない・・っ・・』
ポタッ ポタッ
憎しみが強すぎて出た涙なのか
それとも悲しくて泣いているのか
今の私には何もわからなかった。
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