狂桜鬼伝 四
□想い。
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バンッ ガウンッ
『そこ!目つぶるなっ!』
大きな音を出しながら次々と発砲される銃。
「はっはいっ!」
そう言ってまた発砲する。
ザッ
『ちょっと貸してみて。
ここを・・こうして・・』
バンッ
玉を込めている兵士を見て
私は素早く玉を込められるように動作で示す。
「おぉ・・・
九条殿!さすがです!」
『くすっ、あぁありがとう。
ほら、次撃って・・』
そう言って真剣な目をしながら
また発砲する。
真崎「九条殿!しばし宜しいか!!」
『・・・・』
後ろから聞こえた声に私は振り返ると
真崎さんが動作をしながら私に叫んでいた。
『・・あぁ、分かった!』
ザザッ
そう言って私は訓練をしている兵士たちを
一瞥して足を進めた。