血の殺戮

□プロローグ
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―――この夢前にも見たことがある。




大きな桜の木の下で金髪の長い綺麗な髪を
一つに結んでいる長身の男と茶髪のボブの女性。
その隣には後ろだけ長い茶髪の背の低い男の子。


桜の花びらが舞って凄く綺麗。






すると突然真っ白になって
また違う光景が映し出される。



白衣を着てメガネを掛けている
セミロングくらいの髪の長身。
その隣には煙草をくわえた短髪の
男が話しながら歩いていた。


その後ろから先程の茶色のボブの
女性がテクテクと歩きながら
その二人の後を追っていた。







すると突然真っ白になり
また違う光景が映し出された。



下を向くと血を出して
倒れている二つの死体。


自身の両手は長い鋭い爪に
血が大量に付いていて
雨と雷の音が微かに聞こえる。





そして何かが聞こえて
後ろを向くと先程の四人の姿。






――気づいたときには血だらけの
金髪の男に抱きしめられて
背中に長く尖った爪を刺していた。



周りを見ると腕を押さえている
煙草を吸っていた男と
白衣の白が赤に染まっている男。
そして仰向けに倒れている
茶髪の男の子の姿があった。






朦朧とした意識の中それを確かめると
また周りが真っ白になった。





異世界の扉
 

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