血の殺戮

□私の居場所
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ジープの中で五人とも無言だった。


話題がなかった訳じゃない
柚麻以外は先程の別人格の
柚麻のことを柚麻は自分の
知らない間に妖怪が斬られて
いたことを考えていた。





八戒「………この辺にしましょうか」





八戒はそう言ってジープを
止めると寝床の準備をし始めた。





八戒「今夜は冷えますよ、
さぁ、柚麻さん?これを」





そう言って八戒は後ろから
出した毛布を柚麻に渡した。





柚「でも………
誰かが毛布着れないでしょ?
私は………いいよ。








…………居候だからさっ。」






柚麻はそう笑顔で言うとジープから
降りて目線の先にある丘へと向かった。





八戒「…………柚麻さん……。





悟浄「あれは妖怪の言ったこと
気にしてる言い方だなっ……。」




悟空「おっ俺の毛布柚麻に
あげてくるっ!!八戒貸して!!」





悟空はそう言って
八戒に手を出した。






八戒「いいや………
今は独りにしてあげた方が
いいと思いますよ?





毛布は僕のを貸します。
悟空達は眠っていて下さい。」




八戒はそう言って毛布を
三人に配り始めた。




八戒はその時三蔵が柚麻を
見つめているのを見ていた。



そして、三人は眠りについた。
まだ起きている柚麻を気にしながら。
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