血の殺戮
□雷雨の苦しみ
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柚「……………。」
柚麻はジープに揺られながら
考え事をしていた。
それはもちろん紅がい児から
言われた言葉がずっと頭に
纏わりついてくるからだ。
柚「(妖怪と人間の匂い………
増してやそのどちらでもない匂い…
あぁ考えれば考えるほどわからん)」
柚麻の頭の中はパニック状態で
すでにパンク寸前だった。
八戒「さっ次の街に着きますよ。」
八戒の声に我に返った柚麻は
立ち上がって先に見える街を
ただぼうっと眺めていた。
悟空「あぁ腹減った〜!!」
悟空は空に叫んだ。
悟浄「毎度毎度うるせぇな〜
この胃袋猿!!!!」
悟空「なんだよ−!!!!
いいだろう、腹減ったんだから!!!」
悟浄「耳元で叫ぶな猿!!!」
悟空「なんだよ!!このエロ河童!!」
二人は立ち上がって言い争っていた。
ガウン
三蔵「てめぇら、うっせぇ!!!
死にたいのか!!!!」
三蔵は一発放つと悟空と悟浄に銃口を向けた。
悟空、悟浄「すっすいませ〜ん」
二人共手を上げて言った。