運命ノ朱い糸

□久
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珠李を抱えて消えて行った
金狐達をカカシ達はまだ茫然と
地面に立ちすくんでいた。





自「全く凄い変わりようじゃの〜」





自来也はそう言って
カカシの方を向いた。





カカシ「…………はい………。
姿形も変わっていましたが…
何より俺達に向ける目線が
以前とは全く別人になっていました。」








自「………そうじゃのぅ……」







ガイ「それにあの暗部の総隊長
珠李様をかなり大切にしてたしな」







カカシはガイの言葉に目を細めると
下忍たちに目線を動かした。
まだ現実を受け入れたくないのか
俯いていたり険しい顔をしていた。







紅「………とにかく………
火影様のところに行きましょう」









紅の言葉に上忍達は頷くと
固まっている下忍達の背中を
押して足を進めさせた。







カカシ「………サクラ……行くぞ…」





カカシはまだ泣いている
サクラに歩み寄ると言った。







サクラ「先生……ナルトが………
あんな風に……私達のこと…
思ってたなんて……知らなくて…」






サクラは途切れ途切れに話しながら
地面に涙を落としていた。







カカシ「………あぁ俺もだよ。
でも今は火影様のとこに行くよ。
ナルトが言ったことが嘘かもしれないしね」







サクラ「………嘘………?」






サクラは立ち上がってそう言うと
サスケもカカシの方を向いた。






カカシ「本心じゃないかも
しれないってことだよ。」






カカシはそう言って微笑むと
サクラとサスケの背中を押した。
そしてサクラとサスケは足を進めた。





その後ろ姿を見ながらカカシと
自来也は並んで足を進めた。
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