運命ノ朱い糸
□壱拾弐
1ページ/12ページ
―――――――――――
―――――――
―――
ザァー ザァー
風が強く吹き荒れ月明かりに
照らされた木の葉の里。
火影岩の上には一人の金髪の影と
赤いチャクラがあるのみ。
金狐「見ろ、クラマ。
今夜は木の葉の最期に相応しいだろ?」
金狐はクククッと怪しく笑いながら言った。
クラマ「…………今夜するのか?」
低く曇った声が響いた。
金狐「何度も言わせるな。
裏切り者は………罰だ……」
金狐は低い声でそう言うと里を見た。
金狐「そこにいるのはわかっている。
出てきたらどうだ?」
金狐は先にある建物の影を見ながら言った。
「……………さすが………ね………」
そう言って三人の影が姿を現した。