運命ノ朱い糸

□壱拾参
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珠「!!!!!………行け!四神獣!」




珠李は何かを感じとり
声を荒げて叫んだ。





金「ふっ俺は…………」





ドーンッ






ザァ ザァ ザァ





珠「くっ…………」






金狐が口元を緩ませたとき
突然やってきた物体によって
珠李は体勢を崩した。







破「くくくくっ、だから私が早めに
殺しとけば良かったのよ…」






「グァァァァ」





地響きが起こるほどのけたたましい声と
共にゆらゆらと揺らめかせた尾を輝かせ
血眼を光らせた九尾が私達の前に立っていた。






珠「口寄せでよんだのか…………」





破「あんたの四神獣もお手上げだな。

早く私を出せ!」




鳴り響く声に珠李は目を細め
九尾を見上げた。





金狐「俺は木の葉暗殺部隊隊長の金狐だ。
それに人柱力でもある。



この俺がお前に倒されるわけがない。」







金狐は九尾の頭の上に乗ると
珠李に向けて冷たく言い張らった。






珠「倒したこともない奴が
木の葉暗殺部隊第一隊長に勝てるわけがない。
木の葉暗殺部隊第二隊長さん?」





珠李がそう言うと金狐は歯を鳴らし
珠李はすばやく印を組んだ。





珠「漆黒痲牢(シッコクマロウ)の術!」




バンッ





凄まじい音と共に無数の黒い棒が
九尾の尾に落ちていった。
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