血の殺戮
□異世界の扉
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「はぁはぁ………はぁ……」
ガバッと勢いよく起き上がり
目覚めると荒い息をした。
「はぁ……最初はいいんだけど
最後らへんは思い出したくないな。」
一人の少女はそう言いながら
手を顔に当てて俯いた。
「よしっ!!今日も頑張ろう!!」
そう言って布団の中から
長細い物を取り出しベッドから
降りると机に立て掛けてある
中くらいの丸い鏡を持って
下へと降りて行った。
ダダダッ
「お母さんお父さん、おはよう。
…………そしてごめんなさい。」
下へ降りすぐに仏壇がある
部屋へと向かうと持っていた
二つを置いて合掌して呟いた。
その表情は悲しく
とても辛そうな表情。
バタバタバタッ
「いっただっきます!!」
仏壇の前を離れると朝食の
準備をして手を合わせた。
「(それにしてもあの夢に
出てくる四人の人物って…
絶対、金蝉達だよね……。)
やっぱり毎日一回読んでるから
夢にまで出てくるんだよね−。
最遊記最高だな〜。
今度は夢に三蔵達出てこないかな
あぁ………抱きつきたい。」
そう思いながら朝食をとる。
「いってきま−す。」
朝食を取ると急いで準備をし
長細い物と鏡と鞄を持って
家を出た。