血の殺戮
□異世界の扉
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「はぁ…………寒い……」
短い赤チェックのスカートに
紺ブレザーにネクタイ。
マフラーも巻いて手には
手袋を付けて長細い物と
鏡を持っていた。
石畳の長い階段を降りていると
手から鏡がすり抜けた。
「あっ!!!やば−い!!!」
鏡は石畳を綺麗に転がっていく。
その後ろを追いかけていくが
追いつくはずもなくて鏡は
階段が終わった所に止まった。
ザッ
「はぁ良かった割れてなくて」
そう言いながら鏡を取ろうとする。
「えっ?!」
パァ
突然鏡に写った自分が夢に
出てきたボブの女性の姿と重なった。
それと同時に鏡から眩い光が放たれた。
「……うわっ眩しい…。」
眩しさに耐えきれず目をつぶった。
その光はそのままその少女を
飲み込み消えていった。