運命ノ朱い糸

□壱
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コンコン





猿飛「入れ!!」




「失礼いたします。」






猿「どうしたんじゃ?
こんな夜中に……
……………眠れないのか?」






猿飛は入ってきた狐のお面を
した黒マントの暗部が入ってきた。






「……………違います。
今日私に任務はないんですか?」






猿「毎日任務に出ているんじゃ。
今日だけは体を休めろ………。」





猿飛は悲しい目をして
その暗部を見つめた。





「私の手を汚すことが両親や
村の人にとっての償いなんです」







その暗部は自分の両手を
見つめて呟いた。






猿「…………珠李………。」





猿飛は目の前にいる暗部に
向かって言った。





珠「あれからもう…………
15年も経つんですね……。」





猿「あぁ……………。」






珠「死ぬことを許されない
私には長すぎる毎日でした。」






猿「お前がいるから
暗部の隊長を任せる
ことができるんじゃぞ。」






珠「……………………。」








コンコン






猿.珠「!!!!!!」




突然聞こえた音に二人は
驚き扉は音を立てて開いた。
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