運命ノ朱い糸

□壱拾壱
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波「こう言ったらなんだが……
ナルト様はともかく珠李を表に
出すことは許さない。



珠李は俺らの隊長だ。
それ以上にも以下にもならねぇ









火影様は本当に二人とも表に
出そうと考えてるのかよ?」








いつもの波瑠の声とは違い
少し低く怒ったように言った。









火「…出来ればの話しじゃがな」












カチャ














琉「あいつらに二人を
変えさせるのか?」






波「おい、琉羅!!」







琉羅は火影に向けてクナイを構えていた。
それほど珠李が大切な存在なんだろう。
火影はクナイを向ける琉羅を見つめた。








火「あやつらが言ったのじゃ」










琉「私にはあんたが言わせた
ように聞こえたんだけど?」








琉羅は依然火影にクナイを
向けたままだった。











波「火影様はさぁ〜
俺らと珠李を引き離したい訳?」








波瑠は立ち上がってマントの
ホコリを払いながら言った。










火「そうではない。
お主らも知っているじゃろ?
ナルトが従うのは珠李で
珠李が従うのはナルトじゃ。





お互いの気持ちが変われば
何かが変わるとそう思ったからじゃ。」







ダンッ








琉「じゃその何かが変わったら
結局珠李は私達から離れる事
には変わりないんじゃない?」








琉羅はクナイを火影机に
刺して言った。









火「…………そうかもしれん。」











シャッ










波「確信もてない答え方と
考え方言わないでくれる?





あんまりもてあそぶと
火影様でも容赦できないけど?」







波瑠は瞬時に火影の後ろに回り
火影の首元にクナイを当てて言った。
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