あの夏の空に

□西浦高校
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桜が満開のこの季節、私たちは高校生になりました…





『んー、いい天気!絶好の入学式日和だね』





部屋の窓を空け、大きく伸びをすれば心地よい風が吹いた。






『れーん!早く起きて遅刻しちゃうよ?』



「…あと、もう…ちょっと」



『だめーっ!』




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『あ!あった、私7組だ!』




入学式を終えた2人は掲示板を見上げていた。
大きな掲示板の前には真新しい制服をきた生徒がたくさん。

そんな中で、2人は自分の名前を探しているのだ。




『廉は何組だった?』



「…9、くみ」



『…双子なんだからクラスが離れるのは仕方ないよ?』



「…う、ん」



『それに2つしか離れてないんだもん!何時でも遊びに行ける!』



「う、うん!」



『よし!じゃあ教室行こ!』



「奏、ま、待ってっ」






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