あの夏の空に

□合宿だ!
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結局、廉の抗議も虚しくゴールデンウィークに向かう先は群馬に決まった。
そして合宿初日、バスに乗った私たちは群馬へ向かおうとしている。




『千代、ちょっと廉の様子見てくるね…?』



「うん…三橋くん大丈夫?」



『最近、寝不足みたいだったから…』



「そっか…やっぱり緊張してるのかな」



『たぶんね…(メンタル面弱いしな〜)』





同じクラス、同じ部活と言うこともあって、私と千代は結構仲良くなった。
千代がモモカンが恐くてすぐ入部出来なかった、というのに納得ところが始まりだった気がする。




「どこ行くんだ三橋…?」


『廉の所に…たぶん酔ってるだろうから』




「ああ、確かに朝から顔色よく「やっべェ!昨日オナニーするの忘れた!!」なっ!?」




「何か忘れもの?買えるものなら今のうちに…」



「本当に何でもないからっ!」

「?」





「女いるんだから考えろよっ!!」


「だってよォ!!」




『…』



「み、三橋…聞ィちまった…よな」




『…うん』




「あ!そうだ!!奏が手伝ってくれよ!オナ「田島ァ!!!」ふがっ!!」






『花井くん』


「あ、ああ」




『おなにーってなに?』




「「「「はァ!!?」」」」






『な、なに?変な事言った、私…!?』





「い、いや!言ってない言ってない!!(確かに三橋が妹にそうゆうの言ってるとは思えない…)」


「(三橋自体、そうゆう事してるイメージが…)」


「(とにかく誤摩化せっ!)」




「えー!##NAME2##知らねェの!?なら俺が教えて「田島!お前は黙ってろッ!!!」ふがーっ!!!」





『結局なんだったの…?』




「三橋…お前は知らなくていい。てゆーか、知らないままでいてくれ」




『?…そうだ!泉くんたちにも言ったけど、奏でいいよ?三橋だと2人居るから分からないし』



「…いいのか?」



『何を遠慮してるのか知らないけどいいよ、梓くん?』



「お、おいっ!その名前で呼ぶなよっ!!///」




『くすくすっ!』




「あのー、俺もいいかな三橋さん?」


『勿論!』






「阿部、ちょっといいか?」

「はい?」



「三橋が酔っちゃったんだって。薬あげて様子見ててよ」


「え、俺っすか…」


「バッテリーは一心同体なんだろ?投手を介抱してやれよ」



『あ、じゃあ阿部くんに頼もうかな…これ渡してくれる?この酔い止めが一番効くの』


「あ、ああ…」



『それと、最近寝不足みたいだから様子みて無理矢理でもいいから寝かせてくれる?』



「…自分で行けよ」



『一心同体』


「チッ…わかったよ」



『お願いねー』







「…なんか奏ちゃんの方がお姉さんみたいだね」


『そう?』



「「「「うん」」」」







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