あの夏の空に

□合宿だ!
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合宿所に到着した一行。
目の前にある建物は何と言うか…その…




「わっ!!!」


『ひっ!!!』



「あははは!奏、お前お化けとかダメなタイプだろ?」



『い、泉くん!!?』



「なに?」


『な、なにってっ!』



「ああ、そんなに恐かった?ごめんごめん」


『思ってない!絶対、思ってない!!』





「お前ら遊んでないで荷物運ぶの手伝えよ!」




「『はーい』」





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「あ、あ…」



『…廉、こっち来て一緒に窓拭こう?』



「う、うん」




みんながそれぞれ仕事を見つけて動く中、廉はどうしたらいいのか分からずあたふたしていた。
そんな姿を見ると、ツイ助け舟を出してしまうのが私の悪い癖なんだろうか…




『廉、バスでちゃんと寝た?』



「…う、うん」



『(寝なかったんだ)…何かあった?』




「阿部くんも…俺のこの性格キライなんだと思ったら…寝れなくて…」




『そりゃあ、好きって言う方が少ないでしょ』



「うっ」




『でも、嫌われたくないから行動しようって思ったのは前進なんじゃない?』


「…そうかな」



『少なくとも今までの廉なら、行動しようとすらしなかったよ』



「ウヒッ」



『褒めてないよ』







「奏ちゃん、この袋を下に持って行って欲しいんだけど…」



「さ、さ栄口くんっ!」




「あ、三橋。バス酔いはもう直ったの…?」


「う、うん!」



「そっか、よかったね」


「うんっ…そ、そのゴミ袋お、おお俺が持って行く、よ!」



『私行けるよ?』



「だ、ダメだ!お、俺が行くっ」



「じゃあ、三橋にお願いしようかな」



「うんっ」





『あ、行っちゃった…』

「俺どこに持って行くとか言ったけ…?」



『ううん』


「あはは…」


『大丈夫だよ、下には阿部くんいるし…たぶん』





「『…』」







「俺、下行ってみるよ」


『…お願いします』










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