雪の花
□同じもの
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彼(あいつ)は慈悲深い人(奴)だった。
こんな私にまで優しかった。
彼(あいつ)の優しさは全ての罪を
許してくれるようだった。
だから勘違いしてしまった。
今まで犯してきた罪が
許されたと。
彼(あいつ)の存在で私は救われた。
誰よりも大きな慈悲で救ってくれた。
しかし・・・
彼(あいつ)がいなくなり、
私の世界は破壊の道を築いていった。
いなくなった彼(あいつ)のかわりに
私を救ってくれるのは
彼女だけ。
その存在は 私の命。
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♪解説♪
新しく出てきた紫名(しな)。ボクの友人には懐かしい名前ですね。。
この子は、衷を愛してしまった元、女の子。
愛する人の為に性転換してきたので現在は男です。
ここに出てくる「彼」は雪夜のお兄ちゃんです。
森主(しんす)と言います。二人は彼に救われ、衷は恋心を。紫名は尊敬の想いを抱いていました。
ここでは「彼」と言ってるのが衷で、「あいつ」と言ってるのが紫名です@優しかった彼は結局、衷が今まで殺してきた人の仇から衷を庇って死んでしまいます。 最後に出てきた彼女は、衷は森主の妹、雪夜。
紫名は衷という見解になります。衷は雪夜が追っかけてくる事を生きがいになったのです。